JDSFの統一級競技会を前提にお話しします。(プロ団体は「選手権」という名称がつく競技会がレベルが高いというざっくりとした印象です。)
クラス別競技会
クラス別競技会とはその名の通りA級、B級、C級、D級、1級、2級、3級のクラス別におこなわれる競技会のことです。3級からA級に向かうにつれて競技会のレベルが上がっていきます。
クラス別競技会の成り立ち
数字とアルファベットが混ざっていますが、これは歴史的な経緯によります。むかしJDSFができる前、日競連という昔のプロ団体のアマチュア部門の人たちが独立してAリーグという組織をつくり、A~D級の競技会を開催していました。
また、別に社会人から公民館でダンスを始めたような人たちがJADA(日本アマチュアダンス協会)という団体をつくり、こちらは1級~6級という数字で表す級でクラス別競技会を開催していました。
アマチュアの力を結集しようということで、AリーグとJADA、それに学生連盟が加わって、オールジャパンのJDSFが出来たのですが、その時にできた全国統一級のクラス戦が、AリーグとJADAのクラスを合体させたので、A級~6級となり、のち競技人口の減少にともなってA級~3級になったのです。
地域差
さて、A級が一番レベルの高いクラスだとわかりました。ところでA級の競技会であれば、レベルは同じなのでしょうか?実はA級でもレベルはいろいろあります。
まず第一に地域性があります。競技人口が多い地域では、A級の競技会もレベルが高くなりますが、そうでもないところもあります。全国統一の級なのでA級はどこもA級ですが、地域性によるレベル差はあります。
ランキング
そして、何より重要なのはJDSFはクラスよりもランキングを重視してきている事です。
A級~D級のようなクラス認定は日本独自の習慣です。将棋の段位みたいなものです。海外ではランキングが利用されています。そこでJDSFもランキングを重要視しているのです。ランキングには、全日本ランキングとブロックランキング(関東甲信越ブロック、西部ブロック等)があります。
ゆえにA級の競技会でもランキング対象の競技会と、そうでない競技会では重要度に差があります。図をみてください。
ランキングに関わらない競技会は、クラスの昇降級が主な関心事項なのにたいして、ブロックランキング対象競技会では三笠宮杯の選抜に関わるブロックランキングが決まる重要な競技会になりますし、グランプリシリーズと三笠宮杯で決まる全日本ランキングは、強化選手・準強化選手の認定基準になるような全日本クラスの選手が出てくるビックコンペになります。
JDSFの競技会では、クラスのみならずランキングが大きな意味を持ち、同じA級の競技会であってもランキング対象か否かで重要度が異なるということを、ぜひ覚えておいてくださいね。